私製の離婚協議書(合意書)
せめて私製の離婚協議書(合意書)だけでも
離婚届を提出する前にさまざまな取り決めを行っても、口頭での約束だけでは何の根拠にもならない場合があります。
(くどいようですが、申し上げます。)
相手方が約束を守ってくれないときには、取り決めが有効に成立していることを裁判で求めなければなりません。
(これは、とても大変なことです。)
ですから、取り決めの内容を書面にすることは、最低限行うべきことなのです。
(強制執行のことを考えると、私製の書面ではなく、強制執行認諾約款(条項)付の公正証書が一番良いことを強調いたします。)
以下に、私製の離婚協議書の一例を記載しました。
(離婚協議書というのはこのような物ですよ、という意味合いですので、あくまでも参考としてご覧ください。)
私製の離婚協議書(合意書)の一例
離婚にともなう契約書
○○○○(以下「甲」という)と○○○○(以下「乙」という)は、本日、下記の通り合意した。
第1条 甲と乙は、離婚することを合意し、離婚届に各自署名押印した。離婚届は、乙が速やかに提出する。
第2条 甲乙間の長女(平成○○年○○月○○日生まれ。以下「丙」という)の親権者・監護者は、乙とする。
第3条 甲は乙に対し、丙の養育費として、平成○○年○○月から丙が大学を卒業した年の属する3月まで、毎月末日限り金○万円を、送金する。
第4条 甲は乙に対し、慰謝料として金○○万円を、平成○○年○○月○○日に支払う。
第5条 甲は毎月1回面会交流(面接交渉)をすることができるが、日時、場所については、事前に甲と乙で協議して決定する。
第6条 甲と乙は、本契約に定めた以外には、相手方に何らの請求をしない。
第7条 本契約は、甲乙それぞれが再婚した場合にも、継続する。
本契約の証として本書2通を作成し、各自1通を保管する。
平成○○年○○月○○日
甲 住所 ○○○○○○○
氏名 ○○○○ 印
乙 住所 ○○○○○○○
氏名 ○○○○ 印